ピアノの知識8

バイエルって何?|ピアノ初心者の定番教則本を分かりやすく解説

ピアノ教室でよく聞く「バイエル」とは、初心者向けの代表的な教則本です。バイエルで学べる内容、メリット・デメリット、ハノンとの違い、やらなくても上達できるのかまで、教材選びの疑問に分かりやすく答えます。

ピアマップ編集部

ピアノ教室を探していると、「バイエル」という言葉を目にすることがあります。「バイエルって曲の名前?」「昔からある教材みたいだけど、今も使うの?」「バイエルをやらないと上達しない?」——そんな疑問を持つ方も多いでしょう。

バイエルとは、ピアノ初心者向けの代表的な教則本です。ピアノを弾くための基本的な技術を、簡単な練習曲を通して少しずつ身につけていく教材として、日本で長く使われてきました。

この記事では、バイエルで学べる内容、メリット・デメリット、ハノンとの違い、そして「やらなくてもいいのか」という疑問まで解説します。

バイエルとは?ドイツ生まれのピアノ教則本

「バイエル」は、ドイツの作曲家・ピアノ教育者フェルディナント・バイエルが作ったピアノ教則本で、『バイエル・ピアノ教則本』などの名前で知られています。

簡単な音や指使いから始まり、少しずつ難しい内容へ進んでいく構成で、初心者がピアノを学ぶための教材として日本でも長く親しまれてきました。

バイエルで学べること

バイエルでは、ピアノを弾くための基本を順番に学びます。

  • 鍵盤の位置と指番号
  • 音符の読み方・リズム
  • 右手と左手の使い方
  • 両手で弾く練習
  • 音階の基礎

単に曲を楽しむというより、ピアノ演奏の基礎を身につけるための練習曲集と考えると分かりやすいでしょう。

バイエルは子ども向け?大人も使える?

バイエルは子どものピアノ教材として広く使われてきました。昔のピアノ教育では「ピアノを始める → バイエルを進める → 次の教材へ」という流れが一般的でしたが、バイエルは子ども専用の教材ではなく、大人の初心者でも使えます

ただし、現在のピアノ教室では、必ずしも全員がバイエルから始めるとは限りません。

バイエルをやらないとダメ?

結論から言うと、バイエルをやらなくてもピアノは上達できます。現在はさまざまな初心者向け教材があります。

  • バーナム
  • ピアノアドヴェンチャー
  • オルガン・ピアノの本
  • メトードローズ

など、教室によって使用する教材はさまざまです。クラシックだけでなく、ポップスや映画音楽など好きな曲を中心にレッスンを進める教室もあります。

大切なのは「バイエルを使っているか」ではなく、自分のレベルや目標に合った教材で基礎を身につけられるかです。

バイエルのメリット・デメリット

メリット

  • 基礎を順番に学びやすい — 簡単な内容から段階的に難しくなるため、「何を練習すればいいのか分からない」人でも学習の道筋が見えやすい
  • 楽譜を読む練習になる — 音符を読みながら鍵盤を弾く練習を繰り返すため、読譜力を身につけるきっかけになる
  • 両手で弾く練習ができる — 初心者にとって大きなステップである「両手の演奏」へ、少しずつ進んでいける

デメリット

練習曲が中心のため、「好きな曲をたくさん弾きたい」「ポップスを弾けるようになりたい」という人には物足りなく感じることもあります。また、昔ながらの教材のため、現在の音楽や初心者のニーズに合わせた教材と比べると構成や内容に違いがあります。

そのため、バイエルだけにこだわらず、好きな曲や別の教材と組み合わせる方法もあります。大人から始める場合の教材選びについては、大人からピアノを始めるのは遅い?も参考にしてください。

バイエルとハノンの違い

どちらもピアノ教材として有名ですが、目的が異なります。

教材主な目的
バイエルピアノ演奏の基礎を総合的に学ぶ
ハノン指の動きやテクニックを練習する

バイエルは初心者の学習の道筋を作る教則本、ハノンは指の動きを重点的に鍛える教材、というイメージです。ハノンの必要性についてはハノンは必要?で詳しく解説しています。

バイエル終了はどのくらいのレベル?

バイエル終了は、あくまで初心者向けの基礎を一通り学んだ一つの目安です。その後は、ブルグミュラーやツェルニーなど、さらに発展的な教材へ進むことがあります。

ただし、「バイエル何番まで終わったから何級」というように、すべてのピアノ学習者に共通する明確な基準ではありません。

まとめ:教材名より「自分に合うレッスンか」

バイエルのポイントをまとめます。

  • ドイツの音楽教育家バイエルによる、初心者向けの定番教則本
  • 音符・指使い・リズムなど、ピアノ演奏の基礎を段階的に学べる
  • 子どもだけでなく大人の初心者にも使える
  • 現在は他にも多くの教材があり、バイエルをやらなくても上達できる
  • 好きな曲と組み合わせて学ぶ方法もある

ピアノ教室を選ぶときは、「バイエルを使っているから良い教室」「使っていないから悪い教室」と考える必要はありません。教材そのものよりも、先生が年齢・レベル・目的に合わせて、無理なく上達できるレッスンを組み立ててくれるかをチェックすることが大切です。体験レッスンで教材の方針を聞いてみましょう。

よくある質問

Q. バイエルをやらないとピアノは上達しませんか?
A. バイエルをやらなくても上達できます。現在はバーナムやピアノアドヴェンチャーなどさまざまな初心者向け教材があり、好きな曲を中心に進める教室もあります。大切なのは、自分のレベルや目標に合った教材で基礎を身につけられるかどうかです。
Q. バイエルとハノンは何が違いますか?
A. バイエルは初心者がピアノ演奏の基礎を総合的に学ぶための教則本で、ハノンは指の動きやテクニックを重点的に練習する教材です。目的が異なるため、教室によっては組み合わせて使うこともあります。
Q. 大人の初心者にもバイエルは向いていますか?
A. クラシックを基礎から学びたい方や、順番に練習して上達したい方には向いています。一方、好きな曲を弾きながら楽しく続けたい方には、別の教材や好きな曲を使ったレッスンのほうが合うこともあります。目的に合わせて選びましょう。