ピアノレッスンで笑った出来事|講師に聞いたほっこりエピソード集
ピアノ教室のレッスンは意外と笑いにあふれています。都内で教える現役講師に聞いた、思わず笑ってしまうレッスン中のエピソードを紹介。子どもの自由な発想や大人の「なるほど!」の瞬間など、教室の雰囲気が伝わります。
「ピアノのレッスンって、緊張感のある真面目な時間なんでしょ?」——そんなイメージを持っている方は多いかもしれません。
もちろん真剣に練習する時間は大切ですが、実際のレッスンは笑いや会話にあふれた、あたたかい時間でもあります。子どもの素直なひと言や思いがけない行動に、先生が思わず笑ってしまうことも珍しくないそうです。
この記事では、都内でレッスンをする現役ピアノ講師に聞いた、思わず笑ってしまうレッスン中のエピソードを紹介します。教室の雰囲気を知る参考にしてみてください。
「これ簡単!」と言った直後に止まる
新しい曲を見せたとき、「これ簡単そう!」と自信満々に宣言する生徒。ところが、いざ弾いてみると最初の数小節で止まってしまう——。
「『……あれ?』と本人もびっくりしていて。もちろん生徒を笑うのではなく、自信満々だった本人とのギャップが微笑ましいんです」と講師は笑います。
「宿題やってません!」と先に告白
先生が楽譜を開く前に、「先生、宿題やってません!」と自分から白状してくる生徒もいるそうです。
言い訳を考えるより先に告白してしまう潔さに、先生も思わずにっこり。そんなときは「では今日は一緒にやってみよう」と、その日のレッスンを組み立て直すとのこと。練習が続かない子への向き合い方は練習しない子への接し方でも紹介しています。
ピアノよりおしゃべりが止まらない
子どものレッスンでは、学校の出来事を話してくれることもよくあるそうです。
「『今日ね、給食で……』と話しているうちに、どんどん脱線していって。『それで、ピアノは?』と聞くと『あ、忘れてた!』と(笑)」
一見ムダ話のようですが、こうした会話は先生との信頼関係を作る時間にもなっています。
子どもならではの自由な発想
曲名を独自の名前で呼ぶ子も多いといいます。「この怖いやつ!」「キラキラの曲!」「速いやつ!」——先生にはすぐ分からなくても、本人の中では完璧に伝わっています。
幼児のレッスンでは、想像力豊かな発言も飛び出します。
- 「この音はおばけの音!」
- 「ここは雨が降ってる!」
- 「この曲はお姫さまが走ってる!」
音楽を理屈ではなく、感覚やイメージで捉えているからこその表現です。幼児期のレッスンの様子は幼児レッスンの内容で詳しく紹介しています。
「先生より上手に弾く!」宣言と「もう一回!」
練習中に突然「私、先生より上手に弾けるよ!」と宣言されることもあるそうです。先生は「おお、楽しみですね!」と受け止めつつ、内心では負けず嫌いな気持ちの芽生えを嬉しく感じているとのこと。
また、途中で間違えると「もう一回!」と最初から弾き直す生徒も。何度間違えても「もう一回!」と、本人が納得するまで挑戦する姿に、先生も思わず応援したくなるといいます。
ペダルが楽しくて仕方ない
ペダルを使えるようになった生徒が、ペダルを踏むこと自体に夢中になることもあるそうです。
「『ここで使いましょう』と説明した直後に、嬉しそうにペダルを踏みまくるんです。音が響くのが楽しくて仕方ないんでしょうね」
もちろん最終的には「必要なところで使う」練習へ進みますが、楽器の面白さに夢中になる瞬間もレッスンの醍醐味です。
大人の生徒との「分かる!」の瞬間
大人のレッスンには、子どもとはまた違う面白さがあります。
「演奏のコツを説明したときに、『なるほど、だから弾きにくかったんですね!』と突然つかむ瞬間があるんです。『そう、それです!』と一緒に盛り上がります」
長く練習していた部分が突然つながる瞬間は、生徒にとっても講師にとっても嬉しいもの。こうした瞬間の積み重ねが講師のやりがいにもなっています。詳しくは講師が嬉しい瞬間をご覧ください。
まとめ:笑いのあるレッスンが、ピアノを好きにする
現役講師に聞いたエピソードをまとめると——
- 「簡単!」と言った直後に間違える
- 宿題をやっていないことを自分から告白する
- ピアノよりおしゃべりが盛り上がる
- 曲に独自の名前をつける、自由な発想が飛び出す
- 「先生より上手になる!」と宣言する
- 何度失敗しても「もう一回!」と挑戦する
ピアノのレッスンは、集中する時間と笑顔の時間の両方でできています。上手に弾けるようになることだけが、レッスンの楽しさではありません。
先生と一緒に笑ったり、できたことを喜んだり、時には失敗して悔しがったり。そんな時間を積み重ねながら、少しずつピアノが好きになっていくのかもしれません。
よくある質問
- Q. ピアノのレッスンはずっと真剣な雰囲気で行われるのですか?
- A. 集中して練習する時間は大切ですが、ずっと緊張している必要はありません。先生と会話したり笑ったりしながら、リラックスして音楽を楽しむレッスンも多くあります。特に子どもは「教室が楽しい場所」という印象が長く続けるきっかけになります。
- Q. 子どもがレッスン中におしゃべりばかりしても大丈夫ですか?
- A. 多くの講師は子どもの話を受け止めつつ、上手にレッスンへ戻しています。会話は先生との信頼関係を作る時間でもあるため、過度に心配する必要はありません。気になる場合はレッスンの様子を先生に聞いてみましょう。
- Q. レッスンで間違えたり失敗したりするのは恥ずかしいことですか?
- A. 恥ずかしいことではありません。間違いは講師にとって「どこでつまずいているか」を知る手がかりであり、上達のヒントです。失敗しても何度も挑戦する姿を、先生はむしろ前向きに見ています。