ピアノの知識9

ピアノの鍵盤数の違い|61鍵・76鍵・88鍵どれを選べばいい?

電子ピアノやキーボードの鍵盤数の違いを解説。61鍵・76鍵・88鍵それぞれの特徴と向いている用途、ピアノ教室に通うなら88鍵がおすすめの理由、鍵盤数以外に確認したいタッチや設置スペースのポイントを紹介します。

ピアマップ編集部

「ピアノって全部88鍵じゃないの?」「電子ピアノは鍵盤数が違うけれど、何鍵を選べばいい?」——ピアノを購入するとき、意外と迷いやすいのが鍵盤数です。

一般的なアコースティックピアノは88鍵ですが、電子ピアノやキーボードには61鍵、76鍵、88鍵などさまざまなタイプがあります。鍵盤数によって弾ける音域や本体の大きさが変わるため、ピアノを習う目的に合わせて選ぶことが大切です。

この記事では、鍵盤数ごとの特徴と選び方、鍵盤数以外に確認したいポイントを解説します。

一般的なピアノは88鍵

グランドピアノやアップライトピアノなど、一般的なアコースティックピアノは88鍵です。音域は低い「ラ」から高い「ド」まで。

ピアノの楽譜は基本的にこの88鍵の音域を前提として書かれています。そのため、本格的にピアノを学ぶのであれば、88鍵の楽器を選ぶのが基本です。

鍵盤数ごとの特徴を比較

代表的な鍵盤数を比較すると、次のようになります。

鍵盤数特徴おすすめの用途
49鍵前後コンパクト作曲・簡単な演奏など
61鍵小型で扱いやすい趣味・ポップスなど
76鍵61鍵より音域が広い幅広い曲の演奏
88鍵ピアノと同じ音域ピアノの練習・本格的な演奏

ただし、同じ鍵盤数でも楽器によって機能や鍵盤の大きさ、タッチは異なります。

61鍵・76鍵はどんな人に向いている?

61鍵のキーボードでも、簡単な曲の演奏は可能です。ポップスのコード伴奏やメロディーを弾く程度なら十分な場合もあります。ただし、ピアノ教室でクラシックなどを学ぶ場合、楽譜に88鍵の範囲を使う音が出てくると弾けない音が出てくるため、練習用として購入するなら88鍵がおすすめです。

76鍵は、61鍵より広い音域を確保しながら88鍵よりコンパクトにできるのが特徴です。幅広い曲を演奏したいけれど88鍵を置くスペースがない場合の選択肢になりますが、教室で本格的に学ぶならやはり88鍵のほうが安心です。

鍵盤数が少ない楽器の主なデメリットは、弾ける音域が限られることです。楽譜の音が楽器の最低音より低い場合はそのまま弾けず、両手で広い音域を使う曲では鍵盤が足りなくなります。最初は問題なくても、弾きたい曲のレベルが上がるにつれて不便を感じる可能性があります。

88鍵なら何でもいい?タッチにも注目

ここは注意したいポイントです。「88鍵ならピアノの練習に最適」と考えがちですが、鍵盤数だけでなく鍵盤のタッチも重要です。同じ88鍵でも、

  • 鍵盤が軽い/ピアノに近い重さになっている
  • 鍵盤の戻り方が異なる
  • 鍵盤の素材や構造が違う

など、モデルによって弾き心地は異なります。練習用として購入するなら、88鍵であることに加えて、ピアノらしいタッチを備えているかも確認しましょう。ペダルの仕様も忘れずにチェックを。ペダルの働きはピアノのペダルの役割で解説しています。

子ども・大人、それぞれ何鍵を選ぶ?

子どもがピアノ教室に通う場合は、基本的に88鍵の電子ピアノがおすすめです。最初は鍵盤の一部しか使わなくても、レベルが上がるにつれて必要な音域が広がっていきます。「最初は61鍵で、上達したら買い替える」より、最初から88鍵を選ぶほうが長く使いやすいでしょう。

大人も、「クラシックを弾きたい」「ピアノ教室に通う予定」「長く続けたい」なら88鍵が安心です。一方、「とにかく気軽に始めたい」「置き場所がない」「コード伴奏を楽しみたい」という場合は61鍵なども選択肢になります。電子ピアノの価格帯や選び方は電子ピアノの購入費用で詳しく解説しています。

省スペースで88鍵を置きたいときは

「88鍵を置きたいけれど部屋が狭い」という場合は、88鍵のコンパクトな電子ピアノを探してみましょう。家具のようなキャビネットタイプだけでなく、比較的すっきりしたタイプもあります。

設置の際は本体だけでなく、次のスペースも考えておきましょう。

  • 専用スタンド・椅子
  • ペダル
  • 譜面台

キーボードと電子ピアノの違いにも注意

「61鍵の電子ピアノ」という言葉を見かけることがありますが、一般的な電子ピアノは88鍵のものが多く、61鍵はキーボードなどでよく見られます。鍵盤数だけでなく、**「ピアノの練習をするための楽器なのか」**という点も確認しましょう。

電子ピアノでどこまで上達できるかは電子ピアノだけで上達する?で解説しています。教室で使っている楽器に近いものを選びたい場合は、先生に相談してみるのもおすすめです。

まとめ:目的に合った鍵盤数で快適なピアノ環境を

  • 49鍵前後:作曲や簡単な演奏向け
  • 61鍵:趣味やポップスなどに向いている
  • 76鍵:広めの音域と省スペースを両立
  • 88鍵:ピアノの練習や本格的な演奏におすすめ

これからピアノ教室に通う予定があるなら、88鍵の電子ピアノを選んでおくと長く使いやすいでしょう。鍵盤数だけでなく、タッチやペダル、設置スペースも確認を。「とりあえず弾ければOK」なのか「これからしっかり学びたい」のか、自分の目的に合った鍵盤数を選んで、快適なピアノ環境を整えましょう。

よくある質問

Q. ピアノ教室に通うなら鍵盤数はいくつ必要ですか?
A. 基本的には88鍵がおすすめです。ピアノの楽譜は88鍵の音域を前提に書かれており、レベルが上がるにつれて必要な音域が広がります。最初は61鍵で後から買い替えるより、最初から88鍵を選ぶほうが長く使いやすいでしょう。
Q. 61鍵のキーボードでもピアノの練習はできますか?
A. 簡単な曲の演奏やポップスのコード伴奏、メロディーを弾く程度なら十分な場合もあります。ただしピアノ教室でクラシックなどを学ぶ場合は音域が足りなくなる可能性があるため、練習用として購入するなら88鍵がおすすめです。
Q. 88鍵ならどの電子ピアノでも同じですか?
A. 同じではありません。同じ88鍵でも、鍵盤の重さや戻り方、素材や構造はモデルによって異なります。ピアノの練習用なら、88鍵であることに加えて、アコースティックピアノに近いタッチを備えているかも確認しましょう。