練習・上達11

発表会で緊張しないコツ|本番で実力を発揮する10の準備

ピアノの発表会で緊張するのは自然なこと。大切なのは緊張していても演奏できる準備です。本番を想定した練習、間違えても止まらない練習、親の声かけまで、子どもが本番で実力を発揮するための10のコツを解説します。

ピアマップ編集部

ピアノ教室の発表会は、子どもにとって大きなイベントです。ステージに立ってたくさんの人の前で演奏するのは、普段のレッスンとはまったく違う環境。練習では上手に弾けていたのに、本番になると緊張してしまうことも珍しくありません。

「途中で止まったらどうしよう」「間違えたら恥ずかしい」——そんな不安を感じる子どももいるでしょう。

発表会で緊張するのは自然なことです。大切なのは、緊張を完全になくすことではなく、緊張していても演奏できるように準備しておくこと。この記事では、本番で実力を発揮するための10のコツを紹介します。

緊張するのは「普通のこと」と知っておく

本番でドキドキするのは、決して悪いことではありません。普段とは違う場所で、たくさんの人に見られながら演奏するのですから、緊張するのは自然な反応です。

むしろ「絶対に緊張しないようにしよう」と考えすぎると、かえって緊張を意識してしまいます。「緊張しても大丈夫」と思っておくだけでも、気持ちは少し楽になります。

練習でできる準備【コツ1〜5】

1. 本番を想定して練習する

緊張しやすい子どもには、普段の練習から本番に近い状況を作るのがおすすめです。

  • 家族の前で演奏する
  • 最初から最後まで通して弾く
  • 本番と同じ服装で弾いてみる
  • 演奏を録音・録画する

普段から「人に聴かれる」経験をしておくと、本番の環境にも少しずつ慣れていきます。

2. 最初の数小節を特に練習する

演奏が始まった直後は特に緊張しやすいもの。曲の最初の部分を重点的に練習しておくと安心です。「椅子に座る→姿勢を整える→楽譜を見る→最初の音を弾く」という一連の流れまで練習しておくと、本番でも落ち着いてスタートしやすくなります。

3. 間違えても止まらない練習をする

発表会で最も怖いのが「途中で間違えたらどうしよう」という不安かもしれません。そこで、普段から間違えても演奏を続ける練習をしておきましょう。一度間違えても最初から弾き直さず、そのまま次の音へ進む練習をしておくと、本番のミスにも対応しやすくなります。

4. 暗譜だけに頼りすぎない

暗譜で演奏する場合でも、「次はこの音」だけを覚えるのではなく、曲の構成・フレーズ・和音・メロディーの流れを理解しておくと、途中で少し間違えても立て直しやすくなります。覚え方は講師と相談しながら、自分に合った方法を見つけましょう。

5. 本番直前に練習しすぎない・新しいことをしない

「本番前だから何度も練習しなきゃ」と直前まで弾き続けると、疲れて集中力が落ちることもあります。本番前は軽く指を動かす程度にして、心と体を落ち着ける時間を作りましょう。

また、直前に「ここはもっと速く弾こう」と急に演奏方法を変えるのも避けたほうが無難です。本番前は、これまで練習してきたことを安定させることを優先します。

本番当日にできること【コツ6〜7】

6. 深呼吸してから弾き始める

ステージに上がったら、すぐに弾き始めなくても大丈夫です。椅子に座ったら一度ゆっくり息を吐き、姿勢を整えましょう。急いで弾き始めないこともポイントです。

7. 「お客さんは敵ではない」と考える

客席の全員が自分の演奏をチェックしているように感じるかもしれませんが、発表会に来ている人の多くは子どもたちの演奏を楽しみにしています。多少のミスがあっても、それだけで演奏が台無しになるわけではありません。「聴いてもらうために演奏する」と考えると、気持ちが少し変わります。

保護者ができるサポート【コツ8〜10】

8. 「失敗しないで」と言わない

「絶対に間違えないでね」「ちゃんと弾いてね」と言われると、子どもはプレッシャーを感じてしまいます。代わりに「楽しんで弾いておいで」「いつも通りで大丈夫だよ」「最後まで弾けたら十分だよ」と、安心できる言葉をかけてあげましょう。

9. 本番後は結果より努力を褒める

演奏が終わったら、まず「お疲れさま」と声をかけましょう。途中で間違えてしまっても、最初に指摘するのではなく、「最後まで弾けたね」「練習よく頑張ったね」と努力を認めてあげることが大切です。

10. 極度に緊張する場合は先生に相談する

発表会が近づくと眠れないほど不安になる、ステージに立つことを強く嫌がる——そんな場合は無理をさせないことも大切です。曲や難易度の変更、練習方法の調整、参加方法の相談など、その子に合った方法を講師と一緒に考えましょう。発表会の参加が負担になりそうなら、発表会がある教室・ない教室の違いも参考にしてください。

発表会は「完璧に弾く」ためだけのものではない

発表会ではどうしても「間違えずに弾くこと」に意識が向きがちですが、目的はそれだけではありません。練習してきた曲を人前で演奏する、ステージに立って最後まで弾き切る、緊張しながらも一歩踏み出す——こうした経験そのものが子どもの成長につながります

発表会当日、講師たちがどんな思いで生徒を送り出しているかは発表会の裏側で紹介しています。また、参加にかかる費用が気になる方は発表会費はいくら?もあわせてご覧ください。

まとめ:緊張と上手に付き合う準備を

発表会で実力を発揮するためのポイントをまとめます。

  • 本番を想定して「人に聴かれる」練習をする
  • 最初の数小節を重点的に練習する
  • 間違えても止まらない練習をしておく
  • 本番直前は練習しすぎず、新しいことをしない
  • 深呼吸してから弾き始める
  • 「失敗しないで」と言わず、安心できる声かけをする
  • 本番後は結果より努力を褒める

そして、発表会で少し間違えてしまっても大丈夫。舞台に立って、自分の音を最後まで届けたこと自体が立派な経験です。「完璧な演奏」より「練習してきた曲を楽しんで弾く」ことを目標にすると、子どもも本番を前向きに迎えやすくなります。

よくある質問

Q. 発表会で緊張しないためにはどうすればいいですか?
A. 緊張を完全になくそうとするより、緊張していても演奏できるように準備することが大切です。家族の前で通して弾く、演奏を録音する、最初の数小節を重点的に練習する、間違えても止まらない練習をしておくなど、本番に近い状況を普段から作っておきましょう。
Q. 本番前に子どもへどんな声かけをすればいいですか?
A. 「絶対に間違えないでね」などプレッシャーになる言葉は避け、「楽しんで弾いておいで」「いつも通りで大丈夫」「最後まで弾けたら十分」といった安心できる言葉をかけましょう。本番後は結果より、練習を頑張ったこと自体を褒めることが大切です。
Q. 発表会で間違えてしまったらどうすればいいですか?
A. 一度間違えても、最初から弾き直さずそのまま次へ進んで大丈夫です。普段から間違えても演奏を続ける練習をしておくと本番でも対応しやすくなります。多少のミスがあっても、最後まで演奏できた経験そのものが大切な学びになります。